実践ノウハウ
実践ノウハウ
作成日:2026/02/18
3月退職が集中!会社側が絶対に押さえるべき退職手続き完全チェックリスト



3月は、1年で最も退職が増える時期です。

年度末という区切り。
4月からの新しい環境。
キャリアの節目。

会社側としても、「想定内の退職」もあれば、
「突然の退職」もあるでしょう。

しかし…

退職対応は、単なる“事務処理”ではありません。

対応を誤ると、
・トラブル
・風評悪化
・残った社員のモチベーション低下
につながります。

今回は、会社側が必ず押さえるべき退職手続きを、
実務と組織の両面から整理します。



退職意思の確認は「感情」ではなく「事実」で

まず大切なのは、

✔ 退職日はいつか
✔ 有給休暇の消化はどうするか
✔ 引継ぎは可能か

を明確にすること。

ここで感情的な引き止めや圧力をかけると、
後々のトラブルの火種になります。

特に注意すべきは、
有給休暇の取り扱いと未払い賃金。

法律上の権利はきちんと尊重する。

これは信頼経営の最低ラインです。



会社側がやるべき実務チェックリスト

退職が確定したら、以下を確認します。

□ 社会保険の資格喪失手続き
健康保険・厚生年金の喪失届を提出。

□ 雇用保険の離職手続き
離職票の発行準備。

□ 最終給与計算
未払い残業代・有給残日数の確認。

□ 貸与物回収
PC・スマホ・IDカードなど。

□ 機密情報誓約の確認
競業避止義務の有無も含めて。

これらを漏れなく行うことで、
後からのトラブルを防げます。



有給休暇の消化トラブルが多い

3月は特に

「有給休暇を全部消化したい」
「引継ぎがあるから無理」

という衝突が起きやすい時期。

原則、有給休暇取得は労働者の権利です。

会社が拒否できるのは
“時季変更権”が成立する場合のみ。

ですが…

実務上は「対話」で解決できるケースがほとんどです。

✔ どこまで引継げば安心か
✔ 残るメンバーの負担はどうか

を冷静に話し合う。

ここで感情的になると、
“円満退職”が“火種退職”に変わります。



本当に怖いのは「残る社員の心理」

実は一番の影響は、退職者本人よりも
「残る社員」に出ます。

・なぜ辞めたのか
・自分も辞めた方がいいのか
・会社は大丈夫なのか

この不安が広がると、連鎖退職が起きます。

だからこそ重要なのは、
退職後の“社内説明”。

✔ 事実だけを簡潔に伝える
✔ 不安を放置しない
✔ 新体制を明確にする

退職は終わりではなく、
組織の再設計のタイミングです。



退職が教えてくれること

私は経営者の方によくお伝えします。

退職は「問題」ではなく、
「メッセージ」です。

・業務負荷が偏っていなかったか
・評価や処遇は納得感があったか
・対話の機会は足りていたか

退職を“損失”で終わらせるか、
“組織改善のヒント”にするか。

ここが分かれ道です。



退職対応は「会社の姿勢」が問われる瞬間

3月は慌ただしくなります。

ですが、

✔ 法的に正しい
✔ 感情的にならない
✔ 組織への影響まで見る

この3点を押さえるだけで、
トラブルの8割は防げます。

そしてもう一つ。

退職をきっかけに、

「自社にとっての働きやすい職場とは何か」

を問い直す時間を取ること。

月1回でも真剣に向き合う会社は、
必ず強くなります。



※職場のモヤモヤ言語化サポート※

今の職場に起きていることを整理します。
まずは、見える化してみませんか?

⇒ 詳細をみる



他の実践ノウハウ一覧へ

 











人事労務管理の実践
■経営全般
事業計画の立て方・書き方
withコロナ時代の経営戦略
中小企業の人事課題と対策
中小企業の人事戦略3ステップ
予防労務(予防人事)の実践
粗利率・労働分配率の計算
社員満足と売上拡大の両立
DXの意義や推進の方法

■人件費
人件費や法定福利費の計算
人件費の削減と適正化の違い
賞与の社会保険料の計算方法
残業代・残業単価・残業時間
残業代の計算や試算

■人材育成・人材活性
人材育成の目的/方法/ポイント
社員のやる気を引き出す方法
リーダーシップの発揮と習得

■就業規則
就業規則の作成・変更と届出
就業規則の項目ごとのポイント
就業規則の業種別ポイント
有給休暇の付与日・日数など
テレワークのメリット・デメリット

■労務管理
労働問題の解決事例
労働基準監督署の調査対応
有給休暇取得率の計算
産休・育休の手続き流れ

■人事制度
3ステップ!人事評価制度の作り方
人事評価制度の目的と注意点
人事評価制度のメリット・デメリット
 専門誌掲載

近代中小企業
2024年5月号

労使協調(Win-Win)型!
売上計画の作成&活用法
★無料配布中★

7日間メール講座