実践ノウハウ
実践ノウハウ
作成日:2018/09/24
経営理念を活用して組織の求心力を高める方法



こんにちは、岸本です。

 

経営者と従業員の関係は

立場の違いなどから

どうしても対立構造になりがちです。

 

でも,組織を円滑に機能させていくためには,

この対立構造をいかに回避し,

組織全体の求心力を高めていくか

が重要になります。

 

求心力を高める役割を果たす「理念」を,

効果的に活用していきましょう。

 

そこで、企業理念を活用して

「どうやって組織の求心力を高めていくのか」

についてお伝えしていきます。

 

まず,「企業理念」とは,

企業のあらゆる活動の指針となる

基本的な考え方の総称です。

 

そして,企業の理念に共感できるかどうかは,

「給与やボーナスといった金銭面以外に,

自ら進んでこの会社のために働く意味を

従業員が見出せるか」

に大きく影響します。

 

■組織づくりを妨げる

経営者と従業員の意識のズレ

 

一般的に,経営者と従業員の関係は,

雇う・雇われるの正反対の関係であり,

立場も違えば普段考えていることも違うので,

放っておくと意思の疎通を図るのが困難です。

 

例えば,

・経営者は従業員にもっと会社のために

働いてほしいと思っているのに,

従業員は何で会社のために頑張る必要が

あるのかを理解していない

・経営者は数年先を見据えて

「今が頑張りどき」と従業員を鼓舞するが,

従業員は忙しくなることに否定的である

・経営者は将来に備えて余分に

利益を確保しておきたいと思っているが,

従業員は今すぐ給与や賞与が増えることを

望んでいる

など,経営者と従業員の間で起こる

意識のズレを挙げるときりがありません。

 

この意識のズレを放置したまま

組織づくりに取り組んだとして,

うまくいくでしょうか。

 

まずは,こうした意識のズレが

なぜ起きるのかを知り,

その原因を取り除くことで,

労使間の対立構造を解消しましょう。

 

■労使間の意識のズレが起きてしまう理由

 

経営者と従業員の間で起こる意識のズレは,

多くの場合「接している情報の違い」から

起きています。

 

例えば,経営者は、

企業理念やビジョンの実現を目指し,

常に「企業全体の業績や売上,利益,借入」

などの情報に接しています。

 

一方,従業員は,

生活費である給与やボーナスを得るために,

自分のやるべき「目の前にある仕事」

に関する情報を中心に接しています。

 

これは,従業員が自分と家族の生活を

大切に考えているためであり,

何も悪いことではありません。

 

でも,こうした接している情報の違いから,

経営者と従業員の意識のズレが無意識に

起きてしまうのは事実です。

 

■企業理念を活用して労使間の

意識のズレを解消する

 

では,どうすればこの意識のズレを

解消できるでしょうか。

 

1 つの方法として,

「情報共有の機会を持つ」

ことがあります。

 

ただし,経営者または従業員の

一方的な思いや要望だけを共有したところで

意識のズレは広がるばかりです。

 

労使間の意識のズレの解消を目的とした場合,

情報共有に取り組む際のポイントとなるのは

「企業理念の活用」です。

 

企業理念は,

・私たちの会社は何のために存在しているのか

・どんな価値を社会に提供しているのか

を明らかにしてくれるものであり,

従業員が「この会社で働く意味」に気づいたり,

再確認したりする助けとなります。

 

そして,理念が明確であればあるほど,

また共感を生むものであればあるほど,

経営者や従業員という立場を超えて,

企業活動に関わるすべての人,

つまり『労使共通の指針』として

力強く機能します。

 

でも,現実には,

経営者とほんの一部の幹部社員の

指針として機能するのみで,

従業員にまで浸透していない会社も

多いようです。

 

企業理念が

絵に描いた餅になってしまわないように,

従業員とのコミュニケーションツールとし

積極的に活用していきましょう。

 

■労使のメリットを連動させて自分事にさせる

 

「経営者と従業員のメリットがどう連動するか」

の共有も重要です。

 

例えば,

従業員が頑張ってくれることで

会社の業績が上がれば

その一部を従業員のボーナスで還元する,

という仕組みをつくり,

その旨をあらかじめ伝えておく

といったことが考えられます。

 

これだけでも,会社の業績向上と

自分のボーナスアップが連動し,

従業員にとって会社の業績向上は

他人事でなくなります。

 

■ビジョンが従業員の渇いた心を潤し,

組織を機能させる

 

労使のメリットを連動させるという視点は,

経営ビジョンの共有にも活かすことができます。

 

皆さんの会社では,ビジョンを語ったり

語られたりする場はあるでしょうか。

 

仕事に追われる日々の中では,

目の前の作業をこなすことに精一杯となり,

仕事に対するやる気が出なかったり,

退屈に感じてしまったりすることも

あると思います。

 

自分の担当する業務のみと

向き合う時間の長い従業員はなおさらです。

 

そんな状況を前向きに変えてくれるのが,

明るい会社の未来をイメージさせてくれる

「ワクワクするビジョン」です。

 

確かに,自分の会社の発展に対して

関心が低い従業員も少なくないですが,

会社の発展を嫌っているわけではありません。

 

会社が発展していくことで得られる

自分のメリットが分からないから,

自発的・積極的に会社のために何かしようと

まで思えないだけなのです。

 

もし,会社のビジョンの実現と

従業員のメリットが連動する

具体的なシナリオを示すことができたなら,

個々の従業員のモチベーションは高まり,

ビジョン実現という『労使共通の目的』に

一丸となって向かう組織としての機能を

向上させることができるようになります。

 

まずは企業理念やビジョンを明確にし,

理念発表会や社内研修などで何度も

労使のメリットの連動を発信することで,

従業員の共感を得ていきましょう。

その他の実践ノウハウはこちら