作成日:2026/08/17
「ハラスメントを受けた」と相談されたら、まず何をすべき?
「従業員から
『ハラスメントを受けている』と相談された」
経営者や管理職の方から、
緊張した声でこうした相談を
いただくことがあります。
このテーマが難しいのは、対応を誤ると、
相談してきた本人をさらに傷つけてしまったり、
「訴えたのに何もしてくれなかった」という
二次的な問題に発展したりする点です。
かといって、慌てて
一方を決めつけて動くのも危険です。
まずは、最初の一歩を
落ち着いて踏み出すために、
やるべきことと
やってはいけないこと
を、整理しておきましょう。
最初にやるべきは
「受け止めて、記録する」
相談を受けたとき、
最初にすべきなのは、
話を最後まで聞き、
事実を記録すること
です。
打ち明けるまでに、
本人はかなり悩んでいることが
ほとんどです。
だからまず、
「話してくれてありがとう」
と受け止める。
そのうえで、
・いつ、どこで、何があったのか
・誰が関わっていたのか
・目撃者はいたのか
を、本人の言葉のまま記録します。
この段階では、
評価や判断を加えず、
「事実を丁寧に聞き取る」
ことに徹します。
やってはいけない、3つのこと
初期対応でつまずきやすい、
避けるべき対応を挙げておきます。
1.「気にしすぎ」と軽く扱う
「考えすぎじゃない?」
「相手も悪気はないと思うよ」
こうした言葉は、本人に
「相談しても無駄だった」と感じさせ、
問題を深刻化させます。
2.その場でどちらかを決めつける
一方の話だけで
「あの人が悪い」「大したことない」
と結論を出すのは危険です。
事実確認の前に判断すると、
後で覆しにくくなります。
3.相談を放置する・本人の同意なく広める
「忙しいから後で」と放置したり、
本人の了解なく周囲に話してしまうのは、
信頼を決定的に損ないます。
誰にどこまで共有するかは、
本人の意向を確認しながら
慎重に進めます。
「事実確認」は、慎重に段階を踏む
相談を受けたら、
次は事実確認ですが、
ここは特に慎重さが求められます。
いきなり「相手」を問い詰めると、
・証拠が隠されたり
・相談者への報復が起きたり
することがあります。
関係者への聞き取りは、
プライバシーに配慮しながら、
順序を考えて進める必要があります。
このあたりは、
組織だけで判断すると
リスクが高い領域です。
初動の段階で、
外部の専門家に進め方を相談しておくと、
後の対応がぶれずに済みます。
「対応する体制」があること、
それ自体が予防になる
ハラスメントは、
起きてから対応するのが
一番大変です。
だからこそ、平時のうちに
相談窓口を決めておくことが
効いてきます。
・困ったときに誰に言えばいいのか
・相談しても不利益な扱いを受けないこと
これがはっきりしているだけで、
従業員は安心しますし、
「見て見ぬふりをしない職場だ」
という空気そのものが、
抑止力になります。
窓口をつくることは、
問題を増やすことではなく、
早めに気づける状態をつくることです。
まずは「聞く姿勢」を持つこと
ハラスメントへの対応は、
専門的な手順が必要な場面もありますが、
一番最初の一歩は、とてもシンプルです。
相談されたら、否定せず、まず聞く。
その姿勢があるだけで、
最悪のこじれ方は避けられます。
手順や体制は、
そのうえで落ち着いて
整えていけば大丈夫です。
ハラスメントへの対応は、
初期対応の手順だけでなく、
相談窓口の整備や、
「相談できる空気」をどうつくるかという
職場の風土ともつながっています。
「相談を受けたが、対応に迷っている」
「相談窓口や規程を整えておきたい」
「問題が起きにくい職場の土台をつくりたい」
そうしたテーマを、制度面と
現場の空気の両方から整理したい方は、
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