作成日:2026/08/10
有給休暇、うちはちゃんと取らせている?最低限やるべきこと
「有給休暇って、うちはちゃんと
対応できているんだろうか」
経営者や管理職の方から、
ふとした折にこうした相談をいただきます。
制度があるのは知っているけれど、
「実際、どこまでやれば
いいのか分からない」
「従業員から請求されたら渡すもの、
という認識のままだった」
という方は、決して少なくありません。
有給休暇は、知らないうちに
義務を果たせていなかった、
ということが起こりやすい領域です。
まずは、
最低限おさえるべき点から
整理していきましょう。
「年5日」は、
渡すだけでなく"取らせる"義務
有給休暇で
まずおさえておきたいのが、
年5日の取得義務です。
年10日以上の
有給休暇が付与される従業員には、
組織側が年に5日は確実に取得させる
必要があります。
ここで大事なのは、
「取れる状態にしておく」だけでは足りず、
「実際に取らせる」ところまでが
義務だという点です。
「本人が取らないだけ」
「忙しくて取れる雰囲気じゃない」
こうした理由で
5日に届いていなかった場合、
義務を果たしていないことになります。
"取ってくれない"には、
たいてい理由がある
「制度はあるのに、
従業員が有給休暇を取ってくれない」
これも、よく聞く悩みです。
でも、取らない従業員を責める前に、
一度考えてみたいことがあります。
取りにくい空気がないか…
「周りが取っていないから、
自分だけ取りづらい」
「休むと迷惑がかかりそうで
言い出せない」
本人が取らないのではなく、
取りにくいのかもしれません。
これは本人のせいというより、
職場の空気の問題です。
そして空気は、
上司や経営者の振る舞いで
変えられる部分が大きいのです。
取得を進める、
現実的なやり方
「取らせなければ」と思っても、
現場が回らなければ意味がありません。
無理なく進めるためのやり方を、
いくつかご紹介します。
1.上司や経営者が率先して取る
トップが有給休暇を取っていると、
「取っていいんだ」という空気になります。
一番効くのに、
一番見落とされがちな方法です。
2.計画的に割り振る
繁忙期を避けて、あらかじめ
「この時期に取ろう」と声をかけておくと、
本人も予定を立てやすくなります。
3.半日単位なども活用する
まとまった休みは取りにくくても、
半日なら取りやすい、
という人もいます。
選択肢を増やしておくと、
取得のハードルが下がります。
「取らせる」と
「配慮して取る」は両立する
ここまで組織側の工夫を見てきましたが、
有給休暇は「権利だから好きに取っていい」
というだけのものでもありません。
取る側にも、最低限の配慮があると、
職場全体が気持ちよく回ります。
たとえば、
・繁忙期や人手が薄い日を避けて、
早めに申し出る
・自分の担当業務の段取りをつけ、
必要な引き継ぎをしておく
・「お互いさま」の意識で、他の人が
休むときは気持ちよくカバーし合う
こうした配慮は、義務ではありません。
でも、この空気があるかないかで、
「有給を取りにくい職場」にも
「取りやすい職場」にもなります。
大切なのは、
組織が「取らせる責任」を持ち、
従業員が「配慮して取る」意識を持つ、
その両方がそろうことです。
どちらか一方だけに求めると、
不公平感が生まれます。
放置すると、どうなるか
年5日の取得義務を果たせていない場合、
組織側が是正を求められることがあります。
それ以上に現実的な影響として、
「あの組織は有給休暇も取れない」
という評判は、採用にも、
今いる従業員の定着にも効いてきます。
人手不足の時代に、これは静かに、
しかし確実に効くダメージです。
逆に言えば、
有給休暇が取りやすい職場は、それだけで
「働きやすい職場」としての魅力になります。
まずは、「一人分」の取得状況を見ること
有給休暇の管理は、
全員分を一度に見ようとすると、
腰が重くなります。
まずは、
「一番取れていなさそうな人」
一人の取得日数を確認してみてください。
その人が5日に届いているかどうか。
そこが見えるだけで、組織全体の状況が
だいたいつかめます。
そこから、必要な人へ
声をかけていけば大丈夫です。
有給休暇への対応は、
日数を管理するだけでなく、
「取りやすい空気」をどうつくるかという、
職場の風土ともつながっています。
「年5日、取らせられているか確認したい」
「有給休暇を取りやすい職場にしていきたい」
「制度と現場の空気の両方を整えたい」
そうしたテーマを、制度面と
現場の空気の両方から整理したい方は、
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