「プルルル、プルルル」
時刻は夕方18時過ぎ、
突然、事務所に電話が鳴り響く。
「もうだめかもしれません…」
電話の向こうから聞こえてくる第一声だ。
私はその日の業務を終えて
家路に着こうとしていた時だった。
そんな時、舞い込んできたのが、
「業績が悪化してどうにもならない…」
ある経営者からの救いを求める声。
当時の私は
コンサルティング事業を始めたばかりで
まだ体系的な知識やノウハウも持っておらず
素人に毛が生えた様な状態。
内心、「重たそうな内容だな…」と思いながらも
仕事かばんから手帳を取り出して日程を確認し、
翌日には顔を合わせて面談を実施、が…
社長の表情は暗い。
(「もうどうしようもない…」)
声に出さなくても社長の様子から見てとれる。
私はというと、助けを求められた手前、
とにかくなにかできることはないかと
会社の状態を事細かに聞き、
「なんとかできるはずです、
一緒に打開策を考えていきましょう」
と励ますので精一杯だった。
― そして、1週間後の面談の日
とりあえずの打開策を考えてきたのは私だけ。
社長は何も考えていない。
いや…、社長は精神的な不安が強く
「考えるどころではなかった」といった方が
正しいかもしれない。
そういう私自身も、
初めてにしては重すぎるこの案件に
次第に焦りと不安が高まってきていた。
そんな重苦しい状況をなんとかしようと
むりやり絞り出した言葉と言えば、
「なぜ社長は
この事業を始めようと思ったんですか?」
というあまりにもひねりのない一言だった。
― そして、さらに1ヵ月後
「ありがとうございます、
なんとかなりそうな気がしてきました!」
・・・?
弱々しかった社長の声に活気が戻っている…!?
『何があったんだろう?』と思いながらも、
“不安が和らいだ社長の顔”が確かに目の前にある。
私は何とも言えない嬉しさがこみあげてきた。
『確かに社長は何かが変わった!』
『でも、なにが?なぜ?』
こうして、私のコンサルタントとしての挑戦と、
社長の新たな希望に伴走する日々が始まる。
この後、社長はどうやって業績を改善し、
現状を打開することができたのか?
また、
「現状を打開できた最大要因」
はどこにあったのか?
ー ビジョン実現型労務管理とは
私たちが開業時から支援している
『ビジョン実現型労務管理』には
唯一絶対の形や方法は存在しません。
夢や目標は人それぞれ。
あなた自身の「夢」や
あなたの職場の「目標」に連動して
少しずつその形ができていきます。
そして、
まずは「あなたの職場の悩み」について
じっくりお聞きすることが
全ての入口となります。
忙しく慌ただしい日常から少し距離を置いて
自分や自社の悩みや理想と向き合うことで
新しい物語が始まっていくかもしれません。
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