実践ノウハウ
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作成日:2024/06/30
労働条件通知書の作成ガイド



●はじめに

労働条件通知書は、雇用契約の重要な一部であり、労働者と雇用主の双方にとって法的な義務と権利を明確にするための重要な文書です。正確な労働条件通知書を作成することは、労務管理の基本であり、トラブルを未然に防ぐための効果的な手段です。本記事では、労働条件通知書の作成方法と注意点について解説します。


1. 労働条件通知書とは

労働条件通知書は、労働基準法第15条に基づき、雇用契約を締結する際に労働者に交付しなければならない文書です。この文書には、労働条件に関する重要な事項が記載されており、労働者と雇用主の間で誤解やトラブルを避けるための基盤となります。


2. 労働条件の明示事項

書面の交付による明示事項
  1. 労働契約の期間
  2. 労働契約の更新に関する事項(有期契約の場合)
  3. 就業の場所・従業する業務の内容
  4. 始業・終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇、交替制勤務をさせる場合は就業時転換に関する事項
  5. 賃金の決定、計算・支払いの方法、賃金の締切り・支払の時期に関する事項
  6. 退職に関する事項(解雇の事由を含む。)
口頭の明示でもよい事項
  1. 昇給に関する事項
  2. 退職手当の定めが適用される労働者の範囲、退職手当の決定、計算・支払いの方法、退職手当の支払いの時期に関する事項
  3. 臨時に支払われる賃金、賞与などに関する事項
  4. 労働者に負担させる食費、作業用品その他に関する事項
  5. 安全・衛生に関する事項
  6. 職業訓練に関する事項
  7. 災害補償、業務外の傷病扶助に関する事項
  8. 表彰、制裁に関する事項
  9. 休職に関する事項


3. 労働条件通知書の作成手順

1.テンプレートの準備
  • 法的要件を満たしたテンプレートを用意します。インターネット上には様々なテンプレートがありますが、必ず最新の法規制に準拠しているものを使用してください。
・労働条件通知書のサンプル: こちらをクリック

2.基本情報の入力

  • 会社名、労働者の氏名、雇用契約の期間などの基本情報を正確に入力します。
3.就業条件の詳細記載
  • 就業場所、業務内容、労働時間、賃金、休日・休暇、社会保険などの詳細を具体的に記載します。
4.確認と修正
  • 入力内容を確認し、誤りや不足がないかをチェックします。必要に応じて法務部門や労務管理の専門家に確認してもらうと安心です。
5.労働者への交付
  • 労働条件通知書を作成したら、雇用契約締結前または締結時に労働者に交付します。交付したことを証明するため、署名や受領証をもらっておくとよいでしょう。


4. 労働条件通知書作成のポイントと注意点

1.法的要件の遵守
  • 労働基準法や関連法規に従って正確に記載することが重要です。
2.具体的かつ明確な記載
  • 曖昧な表現は避け、具体的で明確な内容を記載するようにします。
3.変更時の対応
  • 労働条件に変更があった場合は、速やかに新しい通知書を作成し、労働者に交付します。
4.保管と記録
  • 労働条件通知書は法的文書として重要なため、適切に保管し、必要な場合にすぐに確認できるようにしておきます。


5. まとめ

法的要件を満たした労働条件通知書は労務トラブルを未然に防ぐことに直結します。正確な労働条件通知書を作成して、安心して事業を運営しましょう。


労働条件通知書の作成でお困りのことがあれば、以下のフォームからお問い合わせください。

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