作成日:2020/11/29
経営理念とお金の関係
経営理念は、
自社の事業のあり方を定め
意思決定や判断の軸となり
安心、信頼、応援などを得やすくする
などの点で事業運営に欠かせないものです。
一方、お金も、事業の存続・成長のためには
必要不可欠なものです。
お金を稼ぐことだけが理念や目的になると、
なかなか信頼や応援は得られにくいと思います。
しかし、
経営理念やビジョンを実現していくためには、
・優秀な人材
・最新の設備
・知識やノウハウの習得機会
などが必要です。
そしてこれらを集めるためには、
お金が必要です。
たとえ事業の存在意義や
最終的な目標としては適さないとしても、
経営理念を実現していくためにお金は
必要な価値交換ツールになります。
また、事業に関するお金と言えば、
まず売上に注目が集まりがちですが、
売上だけで判断できることは限られています。
実際には、売上から
・材料費
・人件費
・その他固定費
などが引かれてやっと利益が出てきます。
さらにその利益も、
全てを自由に使えるわけではなく
・税金
・返済
などでさらに減ります。
いくら今期は売上が好調だと言っても
それ以上に材料費や固定費が増えていると、
利益は前期より減っていたということも
あるわけです。
ですので、事業のお金の話をする時は、
売上の多い少ないだけではなく、
・売上からどんなものが引かれるのか?
・売上や経費の内訳は?
・税金や返済も考慮した上で使えるお金は?
ということまで把握しておきましょう。
また利益といっても、例えば
・将来のビジョン実現のための準備
・予想もしなかった災害などの時の備え
などを考慮しておかなければ、
万が一の事が起きた時に対応できません。
この様に、事業のお金は、
様々な角度から検証して
戦略的に確保していく必要があるのです。
また、必要な利益をまず定めることで、
必要利益を確保するために必要な経費を
逆算して必要な売上目標を定める
という手順を踏めば、
根拠のある売上目標を作ることもできます。
経営理念とお金は、車の両輪です。
どちらかが欠けると上手く走れません。
バランスをとりながら進んでいきましょう。
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