実践ノウハウ
実践ノウハウ
作成日:2019/11/03
残業時間を削減できた、は誰にとって嬉しいことなのか?



ある年の10月後半、
年末の繁忙期を乗り切るための
対策会議が行われた。

参加者は、
社長、役員、各部門の責任者の計5名。

特に重要視されたテーマは、

【繁忙期の残業の削減】

である。

なぜなら、毎年11月、12月は、

・残業代の支払い増加による経営の圧迫

・残業の長時間化による
 体調を崩す社員のフォロー

・注意力低下によるミスの増加

など、
長時間残業が引き金になっていると考えられる
問題がよく起こるからである。

そこで、この日の対策会議でも、
残業を減らすための議論が交わされた。

そして決定された対策は主に3つ。

@残業はどんなに遅くとも22:00までとする

A早く帰る社員は、残っている社員に
 手伝えることがないか確認して帰る

B各チームのリーダーは、
 メンバーの帰社時間を毎日確認する

ということに。

対策会議が終わった後、
全社員を集めた会議の場で先程決まった
3つの対策を説明したところ、
とくに反対や批判は出ない。

そしていよいよ繁忙期へ…

繁忙期に入ってからも、
社長、役員、部門責任者などが
社員よりも先に帰社する場合はできる限り、

「早く帰れるようにみんな頑張りや〜」

との声かけを忘れない。

そして繁忙期が終わり
残業時間を集計してみると、

【前年同期比で15%の削減を達成!】

経営陣は対策がうまくいったと大喜び。

しかし、その3ヵ月後、
複数の社員から退職届が提出される…

【この繁忙期に、
 社員に一体何が起こったのでしょうか?】

実は繁忙期の間、

・帰社時間を設定されたことで仕事が終わらず
 持ち帰って家でやる作業が増えていた

・自分の仕事が全て片付いたわけじゃないけど
 今日だけ少し早く帰ろうと思っていたのに、
 残っている社員に声かけしたところ
 手伝うことになった

・早く帰れるように頑張れ、と言われても
 そもそも早く帰りたいと思って頑張ってる

といったことが起こっていたらしい。

でも、結果として
残業時間の削減は達成できた。

【この対策と結果、
 みなさんはどの様に感じられますか?】


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