こんにちは、岸本です。
みなさんは経営されている中で、
こんな声を聞かれることはないでしょうか?
「ウチの会社では管理職なんかなりたくない…」
「管理職になっても忙しくなるだけ…」
「今の平社員としての働き方で十分です…」
こうした「管理職になりたくない」と
言われる組織から脱却するためのヒントについて
お伝えしていきます。
■変わる管理職に対するイメージ
そもそも管理職と言えば、
・組織で働くのであれば目指すべきもの
であったり、
・やりがいや待遇もよくなって人生が豊かになる
・周りから尊敬されて自分としても誇らしい
などプラスのイメージを持たれる方も
多いと思います。
でも、一方で社員に管理職について話を聞くと、
「いやいや忙しくなるだけ!」
「残業代は出ないのに残業させられるし!」
「部下の面倒や責任を取ったりで
精神的な負担が大きい!」
といったマイナスのイメージを持っている社員も
増えてきています。
こうした状況のまま、
管理職を無理やりやらせたところで
うまくいかないですよね。
本人はやりたくないのにやらされている…
例えばこれが離職の理由になったり、
そこまではいかなくても、少なくとも
会社のためにメンバーをまとめてやっていこう
とは思わないでしょう。
本来、管理職というのは、
社長と社員を繋ぐ組織の潤滑油として
会社のキーマンとなる存在といっても
過言ではありません。
管理職のやる気のあるなしというのは、
会社自体の業績や今後の発展を考えた時に
極めて重要な意味を持ちます。
■自社の管理職について定義する
では、管理職に前向きに取り組んでもらうために
会社としては何をすべきでしょうか。
まずやるべきなのは
社長と社員の間の「管理職」というものに対する
認識をきちんと揃えることです。
管理職に対する認識というのは、
例えば、管理職って
・どんな業務をやるのか?(業務内容や量)
・役割や責任の範囲、期待されていることは?
・実際どんな働き方になるのか?
・管理職を経験した先に
どんな未来や成長があるのか?
といったことで
これらをしっかり伝えられる様に
しておくことが重要です。
なぜかというと、普段、
一般の社員は管理職の一面しか見えていません。
つまり、
「現時点で管理職に就いている人が
どんな様子で仕事をしているのか」
しか見ていません。
実はやりがいをもって必死にやっている姿が
苦しそうに見えている可能性もあります。
外から見えるのはほんの一部です。
だからこそ全体として
どんな仕事をしているのか、
どんな働き方をしているのか、
を分かる様にしておく必要があります。
これは経営側のやるべきことです。
もし可能であれば、今現在の管理職の方に
先程あげた業務内容や働き方について
面談で生の声を聞いておくといいと思います。
その声が良いものであれば
直接管理職の方に朝礼やミーティングで
発表してもらう機会をつくりましょう。
仮に良くない声が出たのであれば、
まずはその改善に取り組ましょう。
どちらにしても、
今の自社の管理職の現状を知るためには
管理職面談はとても効果的です。
■自社の管理職の魅力を見つける
整理すると、
【STEP1】
経営者側で管理職の役割、業務、待遇、期待等を
整理する
【STEP2】
STEP1で整理した内容をもとに管理職と面談し、
現在の管理職とのギャップの確認・解消を行う
【STEP3】
自社の管理職の役割、業務、待遇、期待等を
一般社員にもオープンにしていく
ポイントは、
「ウチの管理職ってこんなにいいものなんだよ」
という『社員目線での管理職の魅力』を
見つけられるかです。
この魅力があればあるほど
管理職を目指してもらいやすくなります。
管理職が変われば組織が変わると言われますが、
その前提として、
自社の管理職の役割、業務、待遇等が
会社の発展と繋がる形で明確にされており、かつ
社員にとっても魅力的である必要があります。
是非みなさんの会社の管理職についても
この機会に見直してみてください。
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