作成日:2024/12/18
自分の本当の気持ちに気づくための5つのステップ



幸せを感じられない、という焦り

「自分が本当に幸せを感じる瞬間って、どんな時だろう?」
そんなふうに思い悩む日々が続くと、何か大切なものを見失っているような気分になるかもしれません。

「大好きだったことが楽しめない」「何をしても空虚感が残る」「周りからは幸せに見られているのに、自分の中では何かが欠けている気がする」―このような感覚を抱えている方は少なくありません。

こうした「幸せの喪失感」に対処するため、自分の本当の気持ちや価値観を掘り下げるための5つのステップを解説していきます。


1. 幸せを感じる「条件」を書き出してみる

まずは、あなたが「幸せだ」と感じる瞬間について思い出してみましょう。
  • 子どもと一緒に遊んでいるとき
  • 仕事がスムーズに進んだとき
  • 友人と心から笑い合えたとき
具体的な出来事や、体験の中で感じた感情を書き出してみてください。もしピンと来ない場合は、「昔はどんなときに幸せを感じていたか」を振り返るのも効果的です。

このプロセスを通じて、幸せが「外部の状況」だけでなく、「自分がどう感じているか」に大きく左右されていることに気づくはずです。


2. 感情の声を聴く時間をつくる

忙しい日々の中で、私たちは自分の感情を置き去りにしがちです。まずは「自分が何を感じているのか」に意識を向ける時間をつくりましょう。

方法としておすすめなのは、感情日記をつけることです。その日感じた出来事を、喜び・悲しみ・不安などの感情ラベルとともに記録します。

例:
  • 「朝のカフェでホットコーヒーを飲んで、ほっとした。(安心)」
  • 「部長からの指摘を受けて、落ち込んだ。(悲しい)」
この記録を振り返ると、自分がどんなことに喜びやストレスを感じやすいかが見えてきます。


3. 自分の価値観に立ち返る

「幸せを感じられない」と悩む背景には、自分の価値観が曖昧になっていることが多いです。あなたが人生で大切にしているものは何でしょうか?

以下の質問を使って、自分の価値観を掘り下げてみてください。
  • 自分の人生に欠かせないものは何か?(家族、友人、仕事など)
  • 他人の評価ではなく、自分が満たされたと感じることは何か?
  • これまでの人生で「これは達成できてよかった」と思える経験は何か?
統合型モチベーション理論では、これらの答えを「個人の内発的動機」に分類し、行動や選択の基準として活用します。価値観に立ち返ることで、日常の些細な瞬間にも幸せを見出しやすくなります。


4. 幸せの「定義」を見直してみる

「幸せ」という言葉に対して、私たちは固定観念を持ちがちです。「成功している=幸せ」「常にポジティブ=幸せ」というステレオタイプに縛られていませんか?

しかし、幸せは一つの形だけではありません。「静かに一人で本を読む」「小さな目標をコツコツ達成する」など、日々の中にあるささやかな幸せも見逃さないようにしましょう。

幸せを「結果」ではなく、「プロセス」として捉えることも大切です。何かを目指している過程で得られる充実感や成長感も、あなたの幸せの一部です。


5. 小さな幸せを積み重ねる行動を始める

最後に、具体的な行動を通じて日々の幸せを増やしていきましょう。以下のアイデアを試してみてください。
  • 「感謝リスト」を書く:その日に感謝できることを3つ書き出します。
  • 「幸せの瞬間」を写真に収める:美しい空、ほっとする風景など、幸せを感じた瞬間をスマホで記録します。
  • 週に1つ、自分のための時間をつくる:映画を観る、本を読む、美味しい料理を楽しむなど、自分が喜ぶ時間を意識的に確保しましょう。
小さな幸せを積み重ねることで、気づかないうちに大きな満足感が生まれます。


まとめ

幸せを感じられないとき、私たちは「自分がどう感じるか」を他人や状況に依存してしまいがちです。しかし、本当の幸せは自分の内側から生まれるものです。

「外部から与えられる幸せ」ではなく、「自分自身の価値観や感情から湧き上がる幸せ」が大切です。そのための鍵は、自分を知ること、感情を受け入れること、小さな行動を積み重ねることです。

「自分が本当に幸せを感じる瞬間が分からない」という悩みは、決してネガティブなものではありません。それは「自分を再発見する旅」の始まりです。


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