作成日:2024/12/15
変わりたいけど、何から始めればいい?迷いを突破するための最初の一歩



変わりたいのに動けない、そのもどかしさ

「変わりたい」という気持ちは、多くの人が人生の中で何度も感じるものです。しかし、その気持ちに気づきながらも、何から手を付ければ良いか分からず、結果的に何も変えられないまま時間が過ぎてしまう―そんな経験はありませんか?

実は、これは「自分を変えること」への期待や不安が原因で動きが止まってしまう、誰にでも起こり得る自然な反応なのです。この状態を突破するためには、変化へのアプローチを段階的に整理し、小さな一歩を積み重ねることが鍵となります。

この記事では、「どこから始めたらいいか分からない」という悩みを解決するための具体的なステップをお伝えします。


1. あなたが「変わりたい」と感じる理由は何ですか?

まずは、あなた自身が「変わりたい」と感じた背景や理由を明確にすることから始めましょう。「変わりたい」という気持ちは、大きな目標や小さな不満、あるいは漠然とした不安など、さまざまな感情から生まれます。 以下の質問に答えてみてください。
  • 最近、特に気になっていることや悩みは何ですか?
  • それを改善できたら、どんな変化が起こりそうですか?
  • 逆に、何も変わらなかったら、どのような影響がありますか?
例:
  • 「仕事でいつも締め切りギリギリになることを変えたい」
  • 「人間関係で気を遣いすぎて疲れる自分を変えたい」
  • 「健康にもっと気を使いたいけど、いつも後回しになってしまう」
理由が曖昧なままだと、「何から始めればいいのか分からない」という感覚が強まってしまいます。変化の出発点を見つけるためには、この理由を言語化することが重要です。


2. 変化の目標を小さく、具体的にする

「変わりたい」という思いは、往々にして大きすぎたり漠然としすぎたりすることがあります。それを小さく分解し、具体的な行動目標に落とし込むことで、一歩を踏み出しやすくなります。

例えば:
  • 「もっと健康的な生活を送りたい」 → 「まずは週2回、30分のウォーキングをする」
  • 「仕事を効率的に進めたい」 → 「朝の30分をタスク整理に使う習慣をつける」
  • 「人にもっと自分の意見を伝えたい」 → 「毎週1回、自分の考えを同僚に伝える機会を作る」
ここで大切なのは、「結果」よりも「行動」に目を向けることです。小さくても具体的な行動を設定することで、前に進む感覚をつかみやすくなります。


3. 「今すぐできる一歩」を決めてみる

最初の行動を「今すぐに実行できる」レベルにまで小さくすることもポイントです。

例えば:
  • 新しい習慣を始める場合 → 「そのための道具を揃える」
  • 調べ物をする必要がある場合 → 「検索キーワードを決める」
  • 人と会う必要がある場合 → 「その人に連絡を取る」
これらはほんの数分でできることばかりです。「たったこれだけ?」と思うくらい小さな一歩を設定することで、行動を起こす心理的なハードルを下げることができます。


4. モチベーションの源泉を見つける

「変わりたい気持ち」は、どのような状況で強まるのか、逆に薄れてしまうのかを知ることも重要です。統合型モチベーション理論では、モチベーションには「内発的」と「外発的」の2つの方向性から考えます。
  • 内発的モチベーション:自分が楽しい、やりたいと感じるから行動する
  • 外発的モチベーション:誰かに褒められたい、期待に応えたいから行動する
あなたが「変わりたい」と思うきっかけは、どちらに近いですか?もし外発的な理由が強い場合、長続きしにくい可能性があります。目標の中に「自分が本当に楽しいと感じる要素」を取り入れる工夫をしてみましょう。


5. 結果ではなく、プロセスを楽しむ

変化の過程では、すぐに目に見える結果が出ないことも多いです。そのため、「結果」だけにフォーカスするのではなく、「そのプロセス自体」を楽しむことを意識してみてください。
例えば:
  • 健康的な食生活を目指しているなら、新しいレシピを試して楽しむ
  • 自己啓発の本を読んでいるなら、「自分の考えが変わる瞬間」に注目する
  • 習慣化のトラッキングをゲーム感覚で行う
変化そのものを「遊び」のように楽しむことで、続けやすくなります。


6. 迷ったら「専門家の視点」を活用する

「自分だけではどこから手を付ければ良いか分からない」というときは、専門家に頼るのも一つの方法です。コーチやカウンセラーは、あなたの状況を客観的に見て、最適なアプローチを提案してくれる心強い存在です。


変化は小さな一歩から

「変わりたいけど、どこから始めたらいいか分からない」と感じるのは、ごく自然なことです。けれども、その迷いを突破するための鍵は、決して特別なものではありません。

最初の一歩は、小さく、具体的で、今すぐできるものにしましょう。そして、その一歩一歩が、やがて大きな変化を生み出します。

あなたが最初の一歩を踏み出すその瞬間を、心から応援しています。ぜひこの記事を読み終えた今、紙とペンを取り出して「やりたいこと」を1つ書き出してみてください。それが、あなたの変化の第一歩です。


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